ただ牛のように図々しく

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J.M. Weston "Signature Loafer #180" - 究極の普遍

先日フランス旅行に行ってまいりました。

ニース→パリという行程でしたが、自分の中でパリ観光のうちのかなりのウェイトを占めていたのが…

 

J.M. Westonの存在!

 

パリに滞在したのは3泊4日で、うち1日はモンサンミッシェルへの日帰りツアーでしたので、他の観光に費やす時間を勘案すると、実質ショッピングが楽しめたのは2日程度。

 

Westonはせっかくならば本店に出向きたかったところですが、移動効率を優先し、パリ サン=ジェルマン店へ。

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出向いたのは15時頃。店内は広くないものの、3者がフィッティングできる構造になっており、来店時は3組がフィッティング中でした。

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しばし待つこと、いよいよ自分の番に。

渡仏前から決めていた、#180 すなわちSignature Loaferをトライ。色はライトブラウン (正しくはタン)に決めていました。

初めてのWestonですので、しっかりサイズを計測いただき、いくつかのサイズをフィッティング。

私は左右の足の大きさの違いが顕著で(左右の足のサイズがピタリと一緒な人間の方が少ないが)、フィッティングにはやや難渋。

7/Dだと左足はジャストだが右足はルースフィト、7/Cだと左足がキツイ…

Westonはコルク沈みが少ないメーカーではあるが、それでも革のストレッチを期待して7/Cに決定。

※ちなみに当方、Aldenのバリーラストのプレーントゥ9901は7 1/2を履いています。

噂に聞くような、顔をしかめる程の痛みを生むフィッティングをジャストとする "ウェストンフィッティング" はなかったものの、左>右で軽い痛みあり、というかパンパンに張っている感覚?

店員のサイズへの拘りは強く、こちらの意見を聞かず、「これが正しいサイズだ!」と笑顔で言ってくる。押し付けがましいわけではなく、本気でそのサイズが一番だと信じている自信たっぷりな表情で、嫌な気は全くしない。

Westonに行く前に出向いたParabootでは、シャンボードを試そうとすると、「サイズはいかがなさいましょう?」と聞かれたので、対照的な印象でした(むしろそれが普通か)。

7/Cはタイトフィッティングではありますが、履いて店内を歩くと、タイトなりにも、もっちりと吸い付くような感覚があってびっくり。まだ履いて間もないのに!

Westonの靴は斯くあるものなのか、フィッティングの妙なのか、いずれにしても新しい感覚です。これから履きこんだらどんなフィッティングになるのか、楽しみになりました。

迷うことなく購入。580€でした(1€=130円で75400円)。

 

brand: J.M. Weston (ジェイエムウェストン)

style: ローファー

model: #180 Signature Loafer

last: 41

material: boxcalf

color: tan

size: 7/C = 7 1/2 C (UK 8C, US 9C)

 

プレメンテのこともあるし、そもそも旅行中は靴に気を使わずガシガシ歩きたいので、買ったローファーはすぐには履けず…帰国後にやっと履くことができました。

やはりタイトめだが…不安はなくむしろストレッチが楽しみです。

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なお、妻にも付き合ってもらい、ついでに(妻を言いくるめて笑)お揃いのローファーを購入。

レディースとはいえ同じ#180であり、ディテールは同様。

当初は私と同じブラウンの予定でしたが、履いてみるとバーガンディが良いとの結論に。f:id:hsuisen:20180708215213j:image

ちなみにレディースは靴袋が鮮やかなピンクで可愛らしいです(メンズは黒)。

 

 

Westonのローファーは端正な顔立ちで、とにかく美しいの一言。

それはまさに、ローファーの完成形にして頂点といっても過言ではないでしょう。

どこかの誰かが「究極の普遍」と表現しています。ローファー、革靴に限らず、ファッションは全て、洗練されていくと行き着く先は「普遍」なのだろうと思います。

これほど "simple is the best" の言葉が似合うローファーは他にありません。

 

大味なAldenが持つ雰囲気とは正反対ですが、どちらが良いということはなく、どちらも同じくらい好きです。

Aldenも大好きです。ちなみにAldenのローファーは、来月ハワイに行く時に縁があればレザーソウルで購入予定です。

 

今後両者を所有することがあれば、どちらかを贔屓?することなく、ファッションや気分で使い分けていきたいと思います。

 

革はまだ初々しい顔ですので、これから育てていきます。

10年後に妻と並んで歩く時は、このローファー達も良い表情になっているはずです。

靴に負けず、アジのある良いおじさんになれるように自分磨きを頑張ります。