V36スカイラインクーペ - 日本の貴重なスポーツクーペ
私は車が好きです。
単純にカッコいいものが好き、旅行が好き、ドライブが好き…と車好きになる要素は多々あるのですが、それだけでなく車には言葉では表現できないロマンのようなものがあります。
今回は一昨年10月から乗り回している愛車、スカイラインクーペについてレビューします。
下写真は購入前の実車。正直なところスカイラインクーペははじめ全く候補にはなかったのですが、一目見て心動かされました笑
[諸元]
グレード:370GT type P
寸法:4655×1820×1390mm
車重:1660kg
エンジン:DOHC V6
総排気量:3.696L
駆動方式:FR
トランスミッション:7AT
最高出力:245kW(333PS)/7000rpm
最大トルク:363N・m (37kgf・m)/5200rpm
乗車定員:4人
エクステリア★★★★★
力強くかつ流麗なプロポーションは唯一無二です。V36セダンと部品の殆どを共用していないことも示すように、セダンとは全く別物の車であり、クーペだからこそ実現したエクステリアだと思います。
現行国産車の中では少なくともトップ3には入るでしょう。生産中止前なら新車で買いたかった。
特にリアからサイドにかけてのルーフライン、リアデザインおよびテールランプは大好きです。
インテリア★★★☆☆
質感は高いとは言えませんが及第点でしょうか。全体的にプラスチッキーでもう少し頑張ってほしいとは思いますが…
メーターは標準的2眼で、青いリング状の加飾は好き嫌いが分かれるところでしょうが私は好きでも嫌いでもありません。言わせていただきたいのは中央のディスプレイ。表示はチープだしスポーツカー然しているわけでもなく微妙です。運転中ずっと見えている場所だからこそこだわってほしかった。
シートの座り心地は良いですがタイト感は無く、個人的にはもう少しサイドサポートがあってもよいかな、という感想。アメリカンなシートといえば良いでしょうか。
後席の居住性は女性子供ならば悪くはないでしょう。身長170cmを超えるようだと少しヘッドクリアランスが足りないですが、短距離移動なら問題ありません。
ドライビング★★★★☆
車重は感じるものの、トルクがあってアクセルを踏む楽しさがあります。特に低速〜中速域の加速は素晴らしいです。高速域についても、高速巡行時の追い越しは悠々こなします。ついついスピードが出てしまうので注意は必要です。
また高速走行時の直進安定性はピカイチで、GTカーとしてのんびり100km/hほどで巡行しているとすごく気持ちいいです。とばしたくなる一方で、ゆったり流したくもなる、そんな車です。
7速ATモデルですが、2-3速あたりのつなぎでギアショックを感じます。もう少し滑らかになれば尚良しです。
ブレーキの(曙キャリパーではないですが)効きはまあまあで、踏んだ分リニアに効いてくれます。
車体もワイド&ローの割には取り回しやすく、日常の走行や駐車等で困ることは今のところありません。
エンジン音もまあまあです。
乗り心地★★★★☆
セダンに比べてスポーティなセッティングで、乗り心地は硬めです。しかし適度な硬さで、ロードノイズの拾い方も不快ではなくショックの角は取れており、むしろハンドルに程良く伝わる路面感は好印象です。
静粛性も(以前コペンに乗っていたせいもありますが)良好で、100km/h程度までなら風切り音もせず非常に居心地の良い静かな空間を作り出します。
その他…
燃費:
街乗りで6-10km/L、高速走行で10-15km/Lといったところです。燃費を求めるような車でもないので、特に不満はありません。
なお、燃料タンク容量は80Lです。
積載性:
ピュア2シーターと異なり4人乗れるという点はやはり大きな強みだと感じます。
クーペということもあり、トランクは奥行き・高さ共に最低限のレベルですが、普段使いで困ることはありません。大きめのスーツケースも載せられますし、2人での旅行ならば不自由しないでしょう。開口部は狭めです。
また、後部座席が可倒式(分割式ではない)で、乗車人数を2人に限定すれば長尺のものも積めます。
足踏み式はありえません。ちなみにV37も足踏み式を踏襲しておりドン引き…
総合評価★★★★☆
大人の落ち着きとスポーティが両立しており、非常に器の大きい車だと思います。
買って絶対に後悔はしません。悩んでいる方は是非!!
※もうすぐ日本でもV37クーペにあたるインフィニティQ60に乗れるようになるのかな…早く実車を見てみたい。
これからも車は気が向いたらちょくちょくレビューしていこうと思います。
ありがとうございました。